下村婦人会市房漬加工組合

まちのみかみか

2011年11月23日 22:53

久しぶりに湯前町の「下村婦人会市房漬加工組合」のお漬物を買いました。



今回購入したのは「きりしぐれ」と「からし漬」。
「きりしぐれ」はウリや大根、人参を漬けた定番の「市房漬」を細かく刻んで、
しその実や山椒、ゴマやゆずの皮などで風味を付けたもの。
「からし漬」もお茄子に辛子が効いてごはんが進みます。
(からし漬は昨日の写真に中身が写ってますよ!)

美味しいお漬物を作る「下村婦人会」が発足したのは戦後間もなく。
地域女性が自分たちの手で収入を得るためにと、
ほうきやはえたたきなどを作って販売をはじめました。
でも、一家に何本も要るものではないため、売れ行きも伸び悩みます。

それならば毎日食べるお漬物を作ってみてはどうかと、
軒先に大きな樽を置き、漬けはじめたのが始まりです。

今では立派な加工所もでき、地元のお母さんたちが
和気あいあいと作業をしておられます。

「市房漬」と「からし漬」には今も紐がつけられていますが、
これは集団就職などで地元を離れた子どもたちが、
盆や正月に帰ってきて、お土産に持ち帰るときに持ちやすいようにと付けられた
お母さんたちの親心から生まれたのだそう。

そんな愛情が50年近く多くの人に愛される秘訣なのかもしれません。


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